- 候補ごとに同じ確認表を使い、比較条件を揃える
- 会社名・請求書・注文書・送金先の整合性を確かめる
- サンプル合否と量産基準を記録する
- 曖昧な条件は支払い前に文書で確認する
- 未確認事項がある場合は保留にする
Alibabaで初めて商品を仕入れる際、候補サプライヤーから返信や見積書が届いても、そのまま発注してよいとは限りません。必要な情報が欠けていたり、プロフィールと書類の名義が一致していなかったりすると、後から条件の食い違いが発生するおそれがあります。
本記事はAlibaba仕入れ前のチェックリストとして、会社情報・連絡・資料・サンプル・注文・支払いを「確認する項目」「残す証拠」「異常があったときの対応」に分けて整理します。制度の詳しい解説ではなく、実際に使える確認表が中心です。
チェックリストの使い方|確認済み・未確認・要対応で管理する
各項目を「確認済み」「未確認」「要対応」の3段階で管理します。提出資料を受け取っただけで「確認済み」にせず、記載内容と他の情報を照合したことを記録してください。
初回仕入れ前に確認すべき6つの領域。未確認事項を残したまま発注しないよう、確認状況と証拠を管理します。
| ステータス | 判断基準 | 対応 |
|---|---|---|
| 確認済み | 必要な資料が揃い、記載内容を照合した | 資料・確認日・担当者を記録 |
| 未確認 | 回答や資料がまだない | 追加質問と期限を設定 |
| 要対応 | 内容が矛盾・不明確、または不適合の疑い | 発注・支払いを保留し再確認 |
本チェックリストは一般的な取引実務の整理用です。特定の製品に適用される法令、輸入者の責任、Amazonの出品要件を代替するものではありません。
チェック1|会社情報と連絡先
| 確認項目 | 残す証拠 | 要対応となる例 |
|---|---|---|
| 正式会社名・住所 | 会社プロフィール、営業許可証など | 見積書の名義と一致しない |
| 事業形態・役割 | 工場・商社の説明、製造委託先情報 | 実際の製造者を説明できない |
| 担当者・連絡手段 | Alibaba上のメッセージ履歴 | 連絡先が頻繁に変わり理由が不明 |
| 登録情報の整合性 | 登録情報の確認記録 | 所在地・法人情報に説明できない相違 |
登録情報が一致していても、品質や履行能力が保証されるわけではありません。評価ラベルを確認する際は、Verified Supplierの調査範囲も参照してください。
チェック2|見積書と商品仕様
| 確認項目 | 残す証拠 | 質問例 |
|---|---|---|
| 商品型番・仕様 | 仕様書、図面、材質情報 | 「見積対象はサンプルと同一仕様ですか」 |
| 単価・通貨・数量 | 正式見積書、価格表 | 「MOQごとの単価と追加費用は」 |
| 金型・印刷・包装費 | 費用明細 | 「初回のみ発生する費用は」 |
| 製造・出荷日程 | スケジュールの回答 | 「仕様承認後の納期は」 |
| 輸送・引渡条件 | インコタームズ等の明記 | 「どこまでが見積価格に含まれますか」 |
OEMではMOQの単価だけでなく、版代や再製作費の条件が重要です。詳しくはMOQ交渉の確認事項をご覧ください。
チェック3|サンプルと品質基準
| 確認項目 | 残す証拠 |
|---|---|
| 承認サンプルの識別 | 型番、製作日、写真、現物管理番号 |
| 寸法・重量・材質 | 測定記録、仕様書との照合 |
| 外観・機能 | 写真・動画、検査結果 |
| 表示・付属品・梱包 | ラベル案、説明書、梱包写真 |
| 量産時の合否基準 | 許容差、不良区分、検品方法の合意 |
サンプル検品の詳しい観点は中国輸入のサンプル検品にまとめています。
チェック4|発注書・契約条件
| 確認項目 | 残す証拠 | 注意点 |
|---|---|---|
| 取引主体・品目・数量 | 発注書・注文画面 | プロフィールと同じ主体か |
| 承認仕様・検品 | 仕様添付、検品合意 | 「同等品」など曖昧な表現を避ける |
| 納期・出荷条件 | 出荷予定日、引渡条件 | 遅延時の連絡と対応を確認 |
| 不良・不足時の対応 | 再製作・返金・補償条件 | 責任分担を明記 |
| 変更管理 | 変更依頼と承認履歴 | 無断の材質・部品変更を防ぐ |
発注書や注文画面には、やり取りで合意した条件を反映させましょう。チャットだけに重要条件を残さないことが基本です。
チェック5|支払い・送金先・受領記録
- 注文内容と請求書の金額・通貨が一致している
- 支払先の名義・口座情報が正式な注文手続きと整合する
- プラットフォーム外の支払いを求められた場合は立ち止まる
- 前金・残金の支払条件と検品時点が明確である
- 支払い控え、注文画面、メッセージ、出荷・受領写真を保存する
Trade Assuranceを使う場合は、注文内容と支払方法が対象条件に合っているか確認してください。制度の詳細はAlibaba Trade Assuranceの条件確認で扱います。
そのまま使える初回仕入れ確認表
| 分類 | チェック項目 | 状態 | 証拠・メモ |
|---|---|---|---|
| 会社 | 正式名称・住所・登録情報 | 未確認 | 資料名/確認日 |
| 会社 | 取引主体と支払先名義 | 未確認 | 注文画面/請求書 |
| 商品 | 仕様・材質・寸法 | 未確認 | 仕様書の版番号 |
| サンプル | 検査結果・写真 | 未確認 | 合否記録 |
| 日本向け | 規制・表示・出品条件 | 未確認 | 確認した根拠 |
| 取引 | MOQ・単価・追加費用 | 未確認 | 見積番号 |
| 取引 | 納期・検品・不良時の対応 | 未確認 | 発注書の条項 |
| 支払い | 注文条件と支払経路 | 未確認 | 支払控え |
| 採算 | 輸送費・Amazon費用・利益試算 | 未確認 | 試算条件と日付 |
上の表をコピーして候補サプライヤーごとに作成し、未確認のまま残っている項目がないかを確認します。
要注意のサインと対応
確認できない取引条件や説明の食い違いがある場合は、追加資料を求め、解消するまで発注判断を保留しましょう。
| 気になる状況 | 推奨する対応 |
|---|---|
| 会社名や支払先が説明なく変わる | 支払いを保留し正式な取引主体を再確認 |
| 仕様書の提出を拒み「写真どおり」と回答 | 仕様を文書化できるまで発注を保留 |
| サンプルと量産条件が異なる | 量産仕様と検品条件を再合意 |
| 異常に短い納期・極端に安い見積もり | 生産能力・費用内訳・品質条件を追加確認 |
| 規制や表示への適合を根拠なく断言 | 必要な法令・試験資料を独立に確認 |
「危険なサプライヤー」と断定するための一覧ではなく、追加確認が必要な兆候として扱ってください。
チェック6|初回仕入れの利益を試算する
見積価格や送料が確定したら、販売予定価格、仕入れ価格、梱包サイズ・重量、FBA納品送料、Amazon手数料、広告費などを整理します。SellerSpriteのFBA利益計算機では、これらの入力条件に基づいて純利益、利益率、ROIを試算できます。
MOQを増やすと単価が下がる場合でも、在庫資金、保管期間、返品・不良品、売れ残りのリスクは別途確認してください。
まとめ|証拠が揃うまで初回発注を急がない
Alibabaの初回仕入れでは、会社情報、見積・仕様、サンプル、発注条件、支払い、採算の順に確認表を埋めていくと、見落としを減らしやすくなります。未確認事項は「確認済み」にせず、質問と再確認の履歴を残しましょう。
全体の判断手順はAlibabaサプライヤーの確認方法|初回仕入れ前のデューデリジェンスを参照してください。
よくある質問
Alibabaで初回仕入れをするとき、最初に何を確認すべきですか?
正式会社名・住所・取引主体を確認し、見積書や注文書の名義と照合することから始めます。
サプライヤーの認証マークがあれば書類確認は不要ですか?
不要にはなりません。認証・評価の範囲と調査日を確認し、今回の取引主体や商品仕様を別途照合します。
サンプルが届いたら何を記録すべきですか?
型番、仕様、寸法、材質、外観・機能、表示、梱包、検査結果、写真、合否と確認日を記録します。
支払先が変更された場合はどうすればよいですか?
送金を一旦保留し、正式な注文画面と取引主体、変更理由を確認してください。
利益計算機で安全な仕入れ先か判断できますか?
できません。FBA利益計算機は採算の試算ツールであり、サプライヤーの資質や日本での販売適法性を確認するものではありません。

